Vol.40 株式会社robot home
東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 9階
「テクノロジーで、住宅を変え、世界を変えていく。」という経営理念のもと、AI・IoT等を活用したDXによる不動産領域の様々なサービスを提供する株式会社robot home。2024年4月に本社をGINZA SIXに移転した同社のブランドを体現したオフィス戦略について、広報ご担当者様にお話を伺いました。
成長を加速させる開発体制
――御社の事業内容と、特に成長・注力されている分野について教えてください。
弊社では、投資用物件の販売・賃貸管理を行うrobot home事業と、暮らしをより豊かにするテクノロジーの開発やAI・IoTのコンサルティングを行うAI・IoT事業を展開しています。
近年、新築・中古物件の販売・引渡棟数が増加していることが成長に繋がっています。この成長を加速させるべく開発体制の強化に積極的に投資をしています。具体的には人材への投資、DX強化のための継続的なITへの投資、オーナーサービス充実のためのオフィスへの投資です。
――社員の皆様はどのような働き方をされていますか?
営業部門とコーポレート部門は原則出社していますが、育児など各自の状況によってフレキシブルな勤務が可能になっています。IT部門は裁量労働制のため就業場所は問いません。一方で管理職は労働条件が異なるため出社しているメンバーが多いです。部署ごとに柔軟に対応しているため、出社率は特に計測していないのが弊社の特徴と言えるかもしれません。
働きやすさと働きがい
――プラチナ企業TOP100社調査(※)で7位にランクインされましたが、どのような点に働きやすさ・働きがいを感じますか?
※日本経済新聞社が実施している調査で、企業情報の口コミサイト「オープンワーク」に書き込まれた社員の投稿などから上場企業を「働きやすさ」「働きがい」の2軸で類型化したもの。
「働きやすさ」という面では、フレックス制または裁量労働制で、非常にフレキシブルな働き方ができることがあげられます。入社してすぐに有給休暇が付与され、IT環境が整備されているため生産性が高く、残業時間も月平均10.5時間と少ないことなどがあげられると思います。また、社員の約半数が女性社員で、産休取得率と復帰率も100%であることも働きやすさの象徴かもしれません。入社した時は、時間単位で有給休暇が取得できることにも驚きました。
役職者も「さん」付けで呼んでおり、フラットでアットホームな企業文化を実感しています。社歴の浅いメンバーや他部署のメンバーからの依頼も同じ組織の一員として快く対応してくださるので、依頼もしやすいです。
「働きがい」の面では、成長過程の企業であることに社員がプライドをもっていることや、幹部が若く年功序列ではないことなどがあげられると思います。
社内コミュニケーション活性化とオーナーサービス拡充
――今回のオフィス移転の経緯についてお聞かせください。
内的要因としては、社員同士のコミュニケーションを活性化させたいという理由からです。前オフィスは3フロアに分散していたため、1フロアに集約したいという想いがありました。
外的要因としては、オーナー様同士で繋がりたい、交流したいというお客様からの声があり、ご期待にお応えしたいと考えたからです。そこで、今回の本社移転ではオフィスの約半分をラウンジにしてコミュニティスペースとして活用することを決めました。
――GINZA SIXへの入居の決め手となったポイントは何ですか?
銀座の一等地にあり有名なランドマークビルであること、オーナー様が買い物ついでに立ち寄っていただきやすいアクセスのよい立地であることが一番の魅力でした。
――新オフィスのコンセプトについて教えてください。
2023年11月にグループ全体のリブランディングを行ったため、それを体現する空間となっています。テクノロジーのもつ軽やかさやスマートさと、暮らしに寄り添う優しい雰囲気を新しいコーポレートロゴやブランドロゴに表現しました。これらのリブランディングに基づいたオフィスデザインになっています。
リブランディングを体現したオフィスへ
――設計やデザインで工夫された点やこだわりについて教えてください。
多様なステークホルダーがお越しになるラウンジは「HALL HUB」と名前をつけ、お客様や社員が交わる場として発展のきっかけづくりになればという想いからレイアウトを組みました。不動産をご購入いただくオーナー様のお眼鏡にかなうような上質さを意識してデザインしました。不動産投資は高額なこともあり自然と力は入ってしまいますが、リラックスしてご商談・ご検討いただけるよう配慮しています。
執務スペース内のテレブースや個人ロッカーに記載したフォントもコーポレートフォントを使用したり、ごみ箱のピクトグラムも社内でデザインするなど、細部にまでブランドイメージを踏襲しています。
ショールームを併設
――自社開発のIoT機器に触れられるショールームではどのようなことが体験できますか?
専用アプリをダウンロードしたスマートフォンを使い、集合エントランスの解錠や家電の操作を体験していただくことが可能です。例えば、不在時に宅配業者の方がインターホンを鳴らした際に、オフィスにいながら誰が来たか確認し、解錠して置き配を依頼できたり、帰宅前にエアコンやロボット掃除機を動かすこともできます。
実際にオーナー様が購入・検討いただく物件をイメージしていただけるよう、原寸大でエントランスと廊下と1部屋を再現しました。販売しているお部屋と同じマテリアルを使用しています。
――オフィス移転を機にどのような変化がありましたか?
イベントや交流会が開催可能なラウンジができたことで、オーナー様から直接ご意見をいただける機会が増えました。新オフィスお披露目パーティーの際には20組のオーナー様をご招待して立食形式の交流会を開催したのですが、居心地がよいとおっしゃっていただける方が多く好評でした。今後は、外部からソムリエをお招きしてワイン会も定期的に開催していく予定です。オーナーの皆様が好まれるようなコンテンツを用意することで、不動産投資家としての情報交換ができる場所、本業でのビジネスの繋がりを深められる場所として、オーナー様同士のHUBになれればと思っています。
販売から賃貸サポートまで
――今後の事業の展望やオフィス戦略についてお聞かせください。
新築不動産の販売だけではなく、販売したあとの賃貸サポートもワンストップでできることが私たちの強みです。管理戸数の増加がストック売上の増加に繋がり、開発に投資ができる、このサイクルを大きくして事業を成長させていきたいですね。
今年の夏以降には大阪支店・名古屋支店のオフィス移転も決定しています。新しいオフィスで社員同士のコミュニケーション量が増え、繋がりをを深めてほしいと願っています。また、オーナー様にぜひお気軽に東京本社にお越しいただき、私たちの提供するサービスを体験していただきたいですね。
――この度は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。
編集後記
物件を購入されるオーナー様同士、本社で働く社員様同士、オーナー様とrobot homeの社員様といったそれぞれの繋がりを深められる場所になっていました。最新のテクノロジーと人の繋がりが両方感じられるオフィスでした。
インタビュー・編集/服部
撮影/平井